いなせな仲間たち Vol.2
皆さん こんにちは!
いなせな仲間たちをご紹介いたします。
第2回目は女踊りパートのMさんです。
今年産休から復帰されましたが、今までお休みをしていた分、とても楽しそうにそれでいて美しく踊る姿が印象的です。
どうぞよろしくお願いします!
〇いなせ連に入連したのはいつですか?
2012年の夏です。高校の部活の引退試合が終わって、7月あたりにヒョコっと見学に行きました。その年の南越谷阿波踊りに出演した記憶があります。こんなに早くデビューさせてもらってびっくりしたのを覚えています。
ー当時高校生だったMさんが突然一人で見学にいらしたので驚きでした
今でも言われます(笑)あれからもう10年以上経ちました。
〇いなせ連に入連したきっかけはなんですか?
小さい時から和太鼓をやっていて、その時の和太鼓の先生がとある阿波踊りの連で笛を吹いていました。その先生に阿波踊りをやりたいと伝えたところ、先生の所属している連だとお年寄りが多くて高校生のMさんにはあまり楽しくないかも…と言われてしまって。それでも今までずっと部活で運動してきたので、体を動かしたいなと思ってホームページで「阿波踊り・草加」で調べてみたら、いなせ連がヒットしたんです。家からも近かったし、まずは見に行ってみようと思いました。
ー自分で調べて、見学に行ってみようと思うその気持ちがすごいですね
今考えたらすごいですよね(笑)相当阿波踊りがやりたかったんだと思います。
ー何かで阿波踊りを知ったのですか?
小学生くらいの頃、南越谷阿波踊りを見に行って踊り手さんがキラキラしていて・・・見た瞬間鳥肌が立ちました。「私もあの道路の真ん中で踊りたい!」と思っていました。
〇元々お祭りがお好きだったのですか?
はい、小さいころから地元の盆踊りなどにも毎年行っていました。そこで演奏されていたお囃子を見て「私も太鼓やりたい」と親に言っていました。当時お友達の繋がりで、和太鼓を習える場所を紹介してもらいました。盆踊りをみると血が騒ぎます。
〇現在担当しているパートを教えてください。
今は女踊りです。最初は男踊りに魅力を感じていました。ですがやっていくうちに自分も大人になり、女性らしさを意識するようになって女踊りをやってみたいと思うようになりました。
〇入連当初は高校生でしたが、今までどんなパートを経験しましたか?
最初は男踊り、提灯踊り、締め太鼓、大太鼓、三味線、笛も実は少しだけ…。今までいろんなパートをかじってきたので、急に女踊りもやりたいと言ったら皆びっくりするじゃないですか(笑)なので自分の中で20歳になったら女踊りを始めよう、と区切りをつけました。
〇今まで担当した中で、一番好きなパートはなんですか?
えー!なんだろう…全部楽しいです!でも一番楽しいのは女踊りですかね。踊りって、指の先から足の先まで意識しないと、綺麗に踊れないじゃないですか。1つでも欠けると完成度が落ちてしまいますし。その中で女踊りは下駄を履いて不安定な状態で踊らなければいけない。すごく大変なんですが、踊れば踊るほど達成感があります。だから好きです!
ー女踊りは花形ですもんね
あとは着物を着て踊っているときの女らしさや華やかさが好きです。笠を被れば美人度が5倍増しです(笑)
〇愛用している道具などはありますか?
下駄は一番の相棒です。履いていてちょっとでも不安定感があると落ち着かないです。履き心地や鼻緒の伸び方にも個体差があり、下駄一つでも踊りやすさが変わります。専門学生だった頃、クラスメートだった現在の旦那さんに下駄を履かせて、鼻緒を伸ばしてもらっていました。学校にいる間、授業中や移動の時でも!足が青くなってました(笑)新しい下駄を買ったら、願いを込めて鼻緒を伸ばしています。
ー旦那さんの努力もあるのですね
自分の体重だけだと伸びないので、旦那さんの体重を借りてます(笑)それくらい下駄は重要ですね。
ーメンテナンスも必要なのですか?
下駄は木でできているので、乾燥する冬場は湿ったティッシュを下駄の裏に張ったり、乾燥しにくいところに置いたりしています。
〇どんな時にやりがいを感じますか?
女踊りになった時に、南越谷阿波踊りのポスターに掲載されることを目標に頑張っていました。自分ならできる!という自信もあって。念願叶って2019年にポスターに載せていただきました。その時が一番やりがいを感じました。
ー2020年のJ:COM南越谷阿波踊り総集編特番のチラシにも中央に写っていましたね。
〇阿波踊り以外の趣味や特技はありますか?
阿波踊りしか思いつかなかったのですが…キャンプやバーベキューも趣味の一つです。皆でワイワイご飯を食べるのが好きです。
ーMさんは去年管理栄養士の資格も取得されましたよね
去年は新型コロナウイルスの影響でほとんど阿波踊りの活動ができなかったので、いい機会だと思い勉強を頑張りました。国家資格なので本当に難しかったです。受験するだけでも専門学校から実務経験を積むまで5年かかるので、長い道のりでした。よく頑張ったなと思います。
〇最近産休から復帰されたMさん。育児で忙しい日々かと思いますが、復帰するにあたり不安などはありましたか?
体力が戻るか不安でした。まだ妊娠前の体重に戻っていないので体が重く感じます。国家資格の勉強期間も合わせて2年間のブランクがありましたが、妊娠中は踊りたくてうずうずしていました。もう、禁断症状が出るくらい(笑)でもまずは少しずつ。有酸素運動なので、産後ダイエットにもおすすめです。全身を使うので筋肉も付くし体幹も鍛えられます。
ー女性はライフスタイルによってはどうしてもブランクが空いてしまい、体力や体調面で不安を感じられる方もいらっしゃいますが、Mさんの考え方はとても素敵ですね。
気持ちのリフレッシュにもなるし、汗をかくとストレス発散にもなりますよね。私自身、リズムに乗って踊ることが好きなので。育児中もほんの少し離れて体を動かすだけでとてもすっきりします。ぜひ産後の女性に、お仕事頑張っている方に、阿波踊りおすすめしたいです!
〇あなたにとっていなせ連はどんな連ですか?
家族や親戚のような温かい場所ですね。仕事で嫌なことがあっても、練習で皆に会えると元気になるし、皆といると楽しいです。この10年色々大変なこともあったけど皆で乗り越えた絆があります。何があっても、辞めるという選択肢はありません!戻れる場所がある、私のとても好きな場所です。
〇いなせ連での1番の思い出はなんですか?
第31回南越谷阿波踊りで徳島市長賞を受賞したことと、同年に徳島で開催された秋の阿波踊り全国阿波踊りコンテストで優勝したことです。皆で本場の徳島に行けたことが最高でした。すごく楽しかったです。
〇おすすめの動画を教えてください(YouTubeから)
2019年の南越谷阿波踊り大ホールの動画は女踊りが吉野川の笛で入ってくるところ(3:56~)です。踊りと鳴り物が一体になるように、テンポや雰囲気にこだわりました。
2018年の南越谷阿波踊り大ホールの動画は女踊りの下駄が脱げてしまった(6:00~)のを、提灯踊りの男性が拾う(6:45~)という伝説のファインプレーが見所です。女踊りの方は舞台袖で下駄を見事キャッチしていました。実はこの二人、親子なんですよ(笑)
ーこういったハプニングも生で演舞しているからこそですよね
〇今後の目標はありますか?
まずは女踊りのメンバーを増やしたいです。人数を増やして踊りのレパートリーの幅も広げたいです。